こんにちは!ボス猿です!
『雷雨ときどき晴れ』へのご訪問ありがとうございます。
本日は,繰り上がりの足し算についてのお話です☆
小1男児 足し算で躓いた
丁度1年弱前になりますが,ご近所の仲良しママさんから息子さんの算数のことで相談がありました。
実はこう見えて大学生からずっと塾で働いていました。教員免許も一応4種類取得しています。
それを知っている,ご近所のママから【個人懇談があって,今繰り上がりの足し算につまずいてしまっている。家で練習してほしいと言われた。ただ教え方もわからないし,兎に角喧嘩になってしまう。】という内容でした。
彼が躓いてしまった繰り上がりの足し算とは,【6+7】などの1桁足す1桁の答えが10を超えるものです。答えが10までの間は何とかついていけていたようですが,10を超えたあたりでつまずいてしまったようなのです。
算数で躓く最初のポイント
小学校に上がった子供たちは,基本的にいつでもやる気満々☆最初は数を数えたり,ひらがなを読んだりと,あまりつまづくことが無いような内容です。
次に1桁+1桁=1桁の足し算が始まります。
例えば,【2+3=5】などの計算が始まります。いよいよ“勉強”感が出てきますね☆そして,そんな“勉強”をやっている!!という高揚した気持ちから,この辺も難なく乗り越えられる子供が多いはずです(笑)
ところが,次に出てくる1桁+1桁=2桁の計算になると,途端につまづき始める子供が増えてきます。
例えば【6+7】をしようと思うと・・・
①6に4を足すと10になる。
②7から4を引くと3。
③10に残った3を足して,答えは13。
一気に過程が増えますよね。
そして,ご近所男児が引っかかっているのもまさに,この段階のようでした。足し算やら引き算やら,やることが突然増えて,混乱しているのです。
この段階でつまづいてしまうと,先は長い。。。取り返しがつかなくなる前に,お家でできる対処をしていきましょう!!
急がば回れ?!“5”と“10”の概念をつける!!
小学校に限らず,学校の授業はどんどんと進んでいきます。もちろん,どの教科でもです。一人の生徒の進捗には合わせてもらうことが出来ません。。。
そこで,焦ってしまう気持ちは十分にわかりますが,ここは“急がば回れ”です。
焦る気持ちはグッとこらえ,まずは徹底的に“5”と“10”という数字の概念を身に付けさせましょう。
では数の概念とは何でしょうか。
ここでいう数の概念はその数がどのような性質を持つのかということです。
上記の1桁+1桁=2桁の計算で躓く子供のほとんどはの原因が,数の概念がついていないこと。数の分解合成が苦手なのです。
1から5までの数と1から10までの数の概念を叩き込むことが算数の基礎ではとっても重要です。例えば5は【1と4】・【2と3】で出来ている,あるいは【1と4】・【2と3】に分けることが出来るという概念です。
これを徹底的に身に付けておくことで算数の計算でつまずくことを避けることが出来ます。なので,できればこれらの1から10までの数の概念は,小学校に上がる前に自宅で遊びながら身に付けておくことをお勧めします。
まずは,おはじきを使って10までの合成分離を少しおさらい。
10個持ってて,ママに4個あげると,残りは何個??
10個持ってて,妹ちゃんに7個あげると,残りは何個??
という質問を何度も毎日繰り返していくことで,子供は嫌でも数の概念が身に付いていくのです。
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そんなことよりも足し算を・・・と思うかもしれませんが,この数の概念が身に付いていなければ,この先もっと苦労することになります!!
もちろんこの数の概念が身に付いてしまえば,足し算も必ず出来るようになります!!!
最初はおはじきを使ってOK
まず,最初は大人がおはじきを使って,子供に数えさせます。
【6+7】をする場合
①まず,おはじきを5個並べ下に1個置き,6個にします。
②次に,その下に7個のおはじきを並べます。
③これで,【6+7】になることを確認します。
④下に並べた7個のうち4個を①の1個の横に持っていき,5個にします。
⑤残りの3個をその下に並べ,子供に数えさせます。
5の塊が2個と残り3個なので,答えは13とすぐに答えることができます。
まとめ
これらの概念は今後も継続して,おはじきを使った練習や上記のような質問を様々な場面で繰り返し行うことで身に付けるしかありません。
学校の授業時間には限りがあります。。。ママもパパも忙しいと思いますが,日々の生活の中で数の概念を身に付けさせましょう!!
算数に苦手意識がある子供は最初はおはじきを使って,計算の練習をしましょう。
今回は5個のまとまりを基準にしましたが,慣れてくれば10を基本の塊にします。それにもちゃんと慣れてくれば,今度はおはじきが無くても計算が出来るようになるわけです。
ご近所男児の場合まだ,取り返しのつくところだったので,きっとすぐに学校の授業にも追いつくことが出来るはずです。4歳5歳ごろから,数字の概念を身に付けることの大切さを,ボス猿自身改めて小学1年男児から学ぶことが出来ました。
今年の1年生も間もなく始まる1桁+1桁=2桁の計算です。
もし,算数につまずいているお子さんがいれば是非お試しください☆そして,継続して行ってあげてください!!
本日も長い文章を最後まで読んでいただき,ありがとうございました。
またご訪問いただければ幸いです。
ボス猿。